みなさんこんにちは!
今日はみんながよく使う英語表現「want to」の本当の使い方を紹介します。
want から派生する表現やwannaの発音も一緒に確認しましょう!

wantって毎日使っている気がする!欲しいっていう意味だよね?

そう!でも実はwantには色々な意味が込められているから、みんなが思っている以上に便利な単語なんだよ!
Wantの基本的な意味と使い方
みなさんにとってもお馴染みの動詞「want」ですが、「〜が欲しい」っていう意味は頭の中に叩き込まれているかと思います。
主語 + want + 目的語
- I want this apple. (私はリンゴが欲しい)
- They want a huge house. (彼らは大きな家が欲しい)
否定文
- I don’t want it. (それはいらない)
- She doesn’t want money. (彼女はお金が欲しくない)
否定文を使うと、自分の欲しくないものを主張する意味となります。
使いすぎると、ちょっと付き合いづらい人になってしまう恐れがあるので、wantの否定形を使いたい方は「I actually don’t want it, but it’s okay if you want.」など相手を気遣った表現を心がけましょう。
疑問文
- Do you want the cookies? (そのクッキー欲しい?)
- Does he want more time? (彼はもっと時間が欲しい?)
- Do you want the pasta? (パスタが欲しいのではなく、一緒にそのレストランに行こうという状況)
疑問文は相手の意思を確認する意味合いとなります。
単純に欲しい?と聞いているだけではなく、状況により「相手を誘ったり、意思の確認」にも使われます。
want to 不定詞の本当の意味
Want to 動詞の原形〜で「〜がしたい」という表現となります。
[例文]
- Want to play sports (スポーツがしたい)
- Want to eat Japanese food. (日本食が食べたい)
- Want to drink alcohol. (お酒が飲みたい)
- Want to take a short break. (ちょっと休憩したい)
- Want to go on a trip. (旅行したい)
日常会話でもよく使用される表現となりますが、カジュアルな表現なので友人同士や家族、慣れた人に使うことをお勧めします。
want to vs would like to
丁寧な表現として「would like to」を使うというのが一般的ですが、実は丁寧というよりは控えめな表現なので、場合によってはこの表現が適さないシーンもあります。
- I want to go to the Italian restaurant tonight.
- I would like to go to the Italian restaurant tonight.
どちらも今夜イタリアンに行きたいという意味ですが、would like toを使う場合は控えめな感覚なので、本当はここに行きたいけど、別にどこでも良いよというような意味合いに取られることもあります。
日本人は丁寧さを追求するのが文化ですが、英語の世界では本当にしたいことははっきりとダイレクトに伝えた方がいい時もあります。
なぜwould like toは控えめな表現なのか。
これは文を分解していくとわかるのですが、助動詞のwouldは
丁寧さを求めるときや、現実的じゃないことなどはっきりさを消す助動詞です。
またwantではなくlike (個人的な好きという感覚)が使われているので、控えめな大人っぽさがあるニュアンスへと変わります。
would – 過去形なので非現実的、距離のあるイメージから丁寧で控えめな意味を持つ
過去形
過去形はwantedやwould have liked toを使います。
- I wanted to eat spicy food last night. (昨夜は辛いものが食べたかった)
- I would have liked to be an actor in the future. (将来俳優になりたかった)
よく使うフレーズ
I wanted to ask you… (ちょっと聞きたかったんだけど…)
I wanted to eat it. (それ食べたかったんだ)
I wanted to call you but… (あなたに電話したかったけど…)
want toの疑問文には要注意!
日本人にとってwant toの疑問文は「〜したいですか?」というのが普通ですが、ネイティブの間では実はwant toの概念が少し異なります。
[手伝ってくれない?]
- Do you want to help me?
- Can you help me?
実は「Do you want to ~?」は「Can you ~?」と同じような意味合いを持ちます。

〜したいですか?ではなく、〜出来ますか?と聞いているんだね!
- Do you want to drive me to the store? (車であの店に連れて行ってくれませんか?)
- Do you want to teach me how to go to the station? (駅までどうやっていくのか教えてくれませんか?)
この表現はよりカジュアルな場面で使います。(主にアメリカ英語)
〜したいですか?と覚えている日本人からすると少し変な感じになりますが、これは私たちが英語をよく日本語訳で覚えているのが原因です。
Do you want me to ~?
want + me + to + 動詞の原形〜?
こちらの表現で直訳で「あなたは私に〜して欲しいですか?」という意味になります。
日本語的には「私に〜して欲しいの?」と聞くのは上から目線というか変な感じがしますが、
ネイティブの感覚では「〜しましょうか?」という提案を意味します。
あなたが私に〜して欲しいですか?ではなく、自分から〜しましょうか?というような感じです。
Shall I ~やShould I~と同じような意味となります。
友人との日常会話ではwant me toの表現の方がより多く使われています。
- Do you want me to clean the table? (テーブルを掃除しましょうか?)
- Do you want me to teach how to use your new phone? (新しい携帯の使い方を教えましょうか?)
また控えめな表現として、Would you like me to~?の表現も使えます。
- Would you like me to take out some food for you? (食べ物をテイクアウトしてきましょうか?)
- Would you like me to take care of your kids? (子供たちを見ておきましょうか?)
Want to – wannaの落とし穴
口語でwant toはwannaと略すことができます。
- I wanna (want to) eat some sweets. (甘いものが食べたい)
- I wanna (want to) go out this weekend. (今週末に外出したい)
3人称単数の場合
HeやSheが主語のときは動詞に”s”がつきます。
- He wants to play baseball today. (彼は今日野球をしたい)
- She wants to bake cookies with her mom. (彼女はお母さんとクッキーを作りたい)
ここで初級者が陥りやすい間違いがあります。
この「wanna」という表現はあくまで「want to」の略になります。
HeやSheが主語のときはwants toとなるので、実はwannaは使えません。
英語学習者でwannaに慣れてきた人がよく間違えるものとして、He wanna do~やShe wanna play~があります。
主語がHeやSheの場合はwannaではないので注意をしてください。

なんか代わりの表現はないの?
Wants toの略は「wants ta」となります。
日本語で「ウォンツトゥ」ではなく、「ウォンツタ」となります。
「ウォンツタ」の「ツタ」はほぼ空気音です。
なんとなく日本語訳で覚えている英語って結構多いのではないでしょうか?
ネイティブが普段から認識している英語を学ぶ機会も取り入れて、更なる英語スピーキングレベルアップを目指しましょう。
wantのまとめ
I want~ (~が欲しい)
I would like~ (~が欲しい)控えめ(丁寧な)表現
I want to~ (~をしたい)
I would like to~ (~をしたい) 控えめ(丁寧な)表現
Do you want to~? (~できますか?)
Would you like~? (〜できますか?) 控えめ(丁寧な)表現
Do you want me to~? (~しようか?)
Would you like me to~? (~しましょうか?) 控えめ(丁寧な)表現
