
「以前〜していた」って英語でどうやって表現するの?

昔の話をするときは”used to”と”would”を使うんだよ!
「以前〜していた」と過去の習慣について話したいときは、used toとwouldを使います。
この2つの表現にはそれぞれ違いがあるので、ニュアンスによって使い分ける必要があります。
スピーキング中の注意点を含めてこの文法をマスターしていきましょう!
Used toの意味と使い方 (肯定・否定・疑問)
まずused toのuseは「使う」という動詞ではないので混乱しないようにしましょう。
Used toのカタカナ読みは「ユース トゥ」と発音するので、動詞の”used”「ユーズ」と区別するように注意してください。
◾️主語 + used to + 動詞の原形~
*主語の後にbe動詞を入れると全く別の意味になるので、S + used to + V原形で以前〜していたという意味になることを覚えておいてください。
肯定文

私、高校生の頃はテニスをしてたんだ!引退して今はやってないけどね!

I used to play tennis (when I was a high school student)
◾️過去に行っていたけど、今はもう行っていないことにused toを使う
- I used to wake up at 6am when I was a college student. (大学生のときは朝6時に起きていた)
- My father used to commute to work by car. (父は車で通勤していた)
- He used to stay in a big city but already moved out. (彼は大きな街に住んでいたけどもう引っ越した)
過去のことだけど、今はもうやってないという意味になります。
”used to”は今は違うという現在の状況を意識したニュアンスを持ちます。

“used to”はどちらかというと今を意識しているから、「昔〜していたんだ」という話よりも「今はしていないんだ」って感じに捉えよう!
◾️上手く使うポイント
昔話をするときは“when”などを使って、いつ頃の話なのか明確にするようにしよう!
否定文
◾️否定文の形
主語 + didn’t + use to + 動詞の原形~
Usedは過去形のフォームなので否定を表すdidn’tの後は原形にする必要があるので”used to”→”use to”に変わります。
- I didn’t use to cook, but I do for my family now. (以前は料理しなかったけど、今は家族のために料理してるよ)
- They didn’t use to play video games, but they’re addicted so much. (彼らは以前はゲームをしてなかったけど、今はかなりハマっている)
- She didn’t use to have enough money for living when she was 20s. (彼女は20代のときは暮らしに必要なお金が十分に無かった)
疑問文
◾️疑問文の形
Did + 主語 + use to + 動詞の原形~?
疑問文でもused to ではなく、原形のuse toが使われます。
- Did you use to drink a lot like this? (こんな感じでお酒いっぱい飲んでたの?(以前))
- Did you use to go to the gym when you were young? (若い頃、そこのジムに行ってたの?)
- Did your mother use to cook for you when you lived in your parent’s house? (実家に居た頃はお母さんが料理してくれたの?)
応用編

“used to”は、今は行っていない過去の習慣を表現しているけど、主語が人でなくても使うことができるんだ!
物など人以外が主語のときは、過去の事実が現在ではもうなくなっているという意味になるので、「今はもう無い」というときに使えます。
There used to be – ~があったが今は無い
It used to be – それは以前〜だった
- There used to be a post office in my town, but they closed 5 years ago. (以前はこの町にも郵便局があったけど5年前に閉鎖した)
- There used to be a lot of old houses in this area. (以前このエリアにはたくさんの古い家があった)
- My room is big, but it used to be small. (私の部屋は小さかったけど、今は大きい)
As + 主語 + used to be – 以前と同じように
- My body is tough as it used to be. (私の身体は以前と同じようにタフだ)
- Japanese people work hard as they used to be.(日本人はずっと勤勉だ)

人以外にも使えるんだね!
“used to”の意味は昔とは正反対の事実を述べているって感じだね!
wouldの意味と使い方
Used toと同じように以前のことについて話をしたい場合はwouldを使います。
Wouldは過去の習慣について話したいときに使いますが、used toとは異なり今はどうなっているかというニュアンスはなく、過去の話にフォーカスをしています。
- I would play the piano when I was a kid. (子供のときはピアノやってたな)
- They would take many photos whenever they went out. (出かけたときは写真をたくさん撮っていたなあ)
- She would often join a weekend activity. (彼女週末アクティビティに良く参加していた)
◾️ポイント
Wouldはoftenなど頻度の副詞と一緒に使うことが多いです。
used toとwouldのまとめ
◾️フォーカスしているポイント
Used to – 現在の状況 (今は違うけど昔はこうだった)
Would – 過去の状況 (昔はこうだった)
- I used to cook everyday. (毎日料理していた今はしていない)
- I would often cook everyday. (毎日料理していた現在には言及していないので、継続している可能性もある)

昔の習慣にフォーカスしたいときはwouldを使って、
もう今はやってないという現在の状況にフォーカスするならused toを使うのがいいね!
下の例文を比べてみてみよう!
- I used to smoke but now I don’t.
(もうタバコは止めたという現在の状況を伝えたい) - I would often smoke a lot.
(よくタバコを吸っていたという過去の事を伝えたい*今も吸ってるかもしれないし、吸っていないかもしれない。今の状況にはフォーカスしていない)
used toとwouldの違いはわかったかな?
日常会話でwouldはあまり使う機会はないけど、used toとの違いを把握しておくことで、あなたが何にフォーカスしているのか伝えられるようにしておきましょう。
