
今回は使役動詞「have」の基本を紹介するよ!
スピーキングの幅が広がるからしっかり覚えていきましょう!
使役動詞「have」には主に2つの用法に分けることができます。
①have+人の用法
②have+物の用法
2つ主な違いは「人に何かをさせる/してもらう」と「物が何かされる」といった感じです。
それぞれの詳しい使い方を確認してみましょう。
have + 人 の場合
◾️Haveの目的語が人の場合
主語 + have/has + 人 + 動詞の原形~
(主語は人に〜してもらう/させる)
[例文]
I have a house keeper clean my room.
(私はハウスキーパーに部屋の掃除をしてもらう)
目的語が人の場合は、その人が動詞を行います。
主語はさせる側なので、イメージ的には相手に頼んでいるということになります。
上記の例文は下のように書き換えも可能です。
A house keeper cleans my room.
(ハウスキーパーは私の部屋を掃除する)
例えば「ハウスキーパーが掃除してくれるの」って言いたいときは恐らくハウスキーパーを主語にして、上の例文のように言うのが普通って人も多いと思います。
しかし、使役動詞を使うことで、誰かに何かをしてもらっているんだということを明確に伝えることができます。
使役動詞を使って話すと「おっ!この人出来る人だな!」ってワンランク上のスピーキング力を目指すことができます。
ありきたりな表現に飽きてしまった人など、是非haveを使ってみてください。
have + 人 の例文 (時制別)
時制別でhaveを使った例文を一緒に確認しましょう。
◾️現在形 (〜してもらう現在の習慣を表す)
- I always have my sister cook dinner for me. (私はいつも妹に夕食を作ってもらう)
- He has a doctor come every Monday. (彼は毎週月曜日に医者に来てもらっている)
- They sometimes have other staff go shopping. (彼らは時々他のスタッフに買い物に行かせる)
◾️過去形 (〜してもらった過去の事実を表す)
- I had my friends book my flight ticket. (私は友達のフライトチケットを予約してもらった)
- They had their children take care of dogs. (彼らは子供たちに犬の世話をしてもらった)
- My parents had me paint the wall. (両親は私にペンキ塗りをさせた)
◾️未来形 (〜してもらう予定を表す)
- I’m going to have my mother send me some stuff to my apartment. (母親に私のアパートに私物を送ってもらう予定です)
- Okay. You’ll have your boss approve your paid-leave. (わかった。上司に有給休暇の承認をしてもらうんだね)
- She’s gonna have that guy bring all of her bags. (彼女はあいつに自分の荷物を全部持ってもらうつもりだ)
have + 物 の場合
◾️haveの目的語が物の場合
目的語が人と異なり、物の場合は使い方が少し多くなります。
受動態と関係してくることもあるので、先に受動態も勉強しておきましょう。
主語 + have/has + 物 + 過去分詞~
(主語は人に〜してもらう/させる)
[例文]
I have some chairs repaired.
(私は椅子をいくつか修理してもらう)
have+物の場合は動詞に過去分詞を用います。
物が何かされるというイメージです。
上記の例文は下のように書き換えも可能です。
Some chairs need to be repaired. (いくつかの椅子は修理が必要です)
物が何かされる/何かをしてもらうという時はhave+物の使役動詞を使います。
物を主語にして言い換えもできますが、初級から脱出したい人は使役動詞で言い換えるようにして、スピーキングの幅を広げましょう。
◾️よく間違える例
髪を切ってきたんだ!ってどのように言うのかわかりますか?

I cut my hair.じゃない?

それだと私は自分の髪を切ったって意味になるから、自分自身で髪を切る行為をしたことになるよ!
わかりましたか?
髪を切ってもらったと言いたいので、cut my hairでは「自分で自分の髪を切る」ということになります。
ここでは使役動詞のhaveを使って、切ってもらうという意味にしなければなりません。
I had my hair cut. (私は髪の毛を切ってもらった)
*cutの過去分詞はcutです。
主語 – I, 使役動詞 – had, 目的語 – my hair, 過去分詞 – cut
単純にI had my haircutとhaircutという名詞を使った表現も可能です。
口語ではどっちでも言う単語は同じですが。
have + 物 の例文 (時制別)
物が何かをされる (誰かに)という文章はよく過去形や現在完了形が使われます。
日常会話でもよく使われているので、気付けるようになれるまで根気良く頑張りましょう。
◾️現在形
- I have my hair cut every Month. (私は散髪に毎月いく)
- My father has his car washed in the store. (父はその店で洗車してもらう)
◾️過去形
- I had my wallet stolen in the shopping mall. (ショッピングモールで財布を盗まれた)
- My sister had her pictures taken. (妹は自分の写真を撮ってもらった)
◾️未来形
- I’m having my house painted this weekend. (今週末に家のペイントをしてもらうんだ)
- We’re going to have our car repaired tomorrow. (明日車を修理してもらう予定です)
◾️完了形
- I have had my phone updated. (携帯をアップデートしてもらった)
- She has had a new table made. (彼女は新しいテーブルを作ってもらった)
使役動詞 haveとgetの違い
「have」の代わりに「get」を使うこともできます。
主語 + get + 目的語 + 過去分詞〜
[髪の毛を切った方が良いよ]
- You should have you hair cut.
- You should get your hair cut.
目的語が人の場合は「get 人 to~」といった感じに、前置詞のtoが入ります。
ただ、ネイティブの間では口語でtoを省略することも多いようです。
必ずしも付けないといけないという訳ではなさそうです。
[例文]
- I got my bag stolen yesterday. (昨日鞄を盗まれた)
- I got my younger brother to clean up the room. (弟に部屋を整理してもらった)

今回は使役動詞のhaveを勉強しました!
使役動詞と呼ばれるものには他にも”make”や”let”があります。
後日比較をしながら紹介しますね!