英語の受動態とはなんぞや?
どういう時に使うのか、どんな形で使うのかよくわからない人も多いのではないでしょうか?
受動態と聞くと「〜される」というイメージが沸きますが、色々な使い方があるので日本語訳ではなくイメージやニュアンスを覚えてマスターしていきましょう。
このブログでは初級者にわかりやすく解説しています。
英語の受動態とは?
受動態とは受け身系のことで「主語が〜される」という意味です。
主語自身が「〜する」の能動態とは対照的に、〜されるという受けての立場を強調しています。
主語が〜する
- [彼はボールを投げた]
- [姉は夕食を作った]
- [先生は私に英語を教えた]
受動態:主語が〜される
- [ボールは彼に投げられた]
- [夕食は姉によって作られた]
- [私は先生に英語を教わった]

主語は自分から何もしないから、受身的に何かされるのを待っているってイメージだね!
英語の受動態の形 (時制別)
主語 + be動詞 + 過去分詞 + *by 過去分詞をした人 (物)
(The dinner was cooked by my sister.)
◾️過去分詞とは?
動詞の過去分詞形となります。
過去形ではないので混同しないようにしましょう。
[間違いやすい過去分詞]
- show-showed-shown
- cut-cut-cut
- write-wrote-written
- run-ran-run
- become-became-become
◾️by + 人/物
受動態はbyを使って「〜によって」という補足を付けることができます。
人や物どちらでも可能で、会話中に明らかに誰か判明している場合や述べる必要がない場合はby以下を省略することも多々あります。
- by me
- by them
- by my parents
受動態の例文 (基本編)
- This house was built by my father. (この家は父によって建てられた)
- The picture was taken by her. (その写真は彼女によって撮られた)
- I was taught English by my brother. (私は兄によって英語を教わった)
- All rooms are cleaned by our staff. (全ての部屋は私たちのスタッフにより掃除されます)
- *The book is all written in English. (その本は全て英語で書かれている)
*このように「本を書いた人」を特定しなくても大丈夫な時はいちいちby+人をつける必要はありません。話し手が必要と思えばby someone や by 筆者名など付け加えることが可能です。

上の受動態の例文を能動態に変えてみましょう!
- My father built this house.
- She took the picture.
- My brother taught me English.
- Our staff cleans all rooms.
- *Someone(name) wrote this book all in English.
*byがない時は実行した人は特に重要でないので、someoneとかpeopleとか誰かが行ったということにしておく。
受動態の時制
受動態にも時制があります。
現在、過去、未来、進行形、完了形各種など様々な時制に対応しなければなりませんが、よく使うものをご紹介します。
◾️現在形
現在形は現在の習慣や事実を表すときに用いるので、受動態ではあまり見かけませんが下記のように使います。
- Spanish is spoken in many countries. (スペイン語は多くの国で話されている)
- Japan is surrounded by the sea. (日本は海に囲まれている)
◾️過去形
過去形は過去の事実を表すときに用います。
- This building was built in 1950. (この建物は1950年に建てられた)
- The cookies were made by my girlfriend. (そのクッキーは私の彼女が作った)
◾️進行形
主語 + be動詞 + being + 過去分詞
受動態の進行形は会話中その瞬間に起きていることや、最近の出来事について話すときに用いられます。

Be動詞 + being ってbeが2回連続重なっていて変な感じだね><
最初は違和感があるかもしれないけど、beingの正しい使い方を覚えてね!
- My clothes are being washed. (私の服は洗濯中です)
- The volleyball game is being played in the arena. (そのバレーの試合はアリーナで行われている最中です)
◾️完了形
主語 + have/has + been + 過去分詞
完了形は過去から現在へと続いている出来事に対して使われます。
- The English academy has been operated its business for 20 years. (その英語学校は20年間運営されている)
- I have been asked the same question for a long time. (私は同じ質問を長い間されている)
英語の受動態の否定文
主語 + be動詞/have(has)/ + not + 過去分詞
- The treasure has not been found until now. (そのお宝は現在まで見つかっていない)
- My email was not successfully sent. (メールは送られていなかった)

過去分詞ではhave(has)の後にnotが付くよ!
haven’t been + 過去分詞の形だよ!
英語の受動態の疑問文
疑問文で混乱する人もいますが、いたってシンプルなので焦らず覚えましょう。
Be動詞 + 主語 + 過去分詞 ~?
Have/has + 主語 + been + 過去分詞~?

- Are these rooms cleaned everyday? (これらの部屋は毎日掃除されていますか?)
- Was your money stolen yesterday? (昨日お金を盗まれましたか?)
- Have you ever been hit by car? (あなたは今までに車にひかれたことはありますか?)
他の受動態の使い方
受動態は「〜される」という受け身の意味ばかりではありません。
日常会話やビジネスシーンでは受動態を便利や表現として使われています。
よく聞いたり見たりするものが多いので、しっかりと確認しておきましょう。
It is said that~
「〜と言われている」
直訳すると「それは言われている」と変な感じになりますが、実は「一般的に〜と言われている」という表現となります。
People say that~, They say that~のように、特定の誰かが主語という訳ではなく、一般的にthat~以降のことが言われているという意味になります。
It is said that Japanese people are kindest in the world.
(日本人は世界で一番親切だと言われている)
なぜItを使っているのかというと、英語は主語が長いと理解しづらいという特徴があり、Itはthat節を示しています。Itで短い仮のような主語に置き換えているということです。
文末にはby peopleが本来であればついているような意味になります。
I was told that…
「私は…だと伝えられた」
I was told that I needed to go to that building to meet our client.
(あのビルで顧客を会う必要があると伝えられた)
誰かに何かを伝えられたとき、「伝えてきた人が〜」という文ばかりになっていませんか?
My boss told me to go to the building to meet our client.
でもこの文は上司が主語になっていて、「上司が言うから〜した」というように上司が中心の文になっています。この文は初級者でもすぐに作れる文章ですが、上級者へ近くには視点を変えてみることも重要です。
I was toldから始めれば、焦点は自分、自分は〜するという意味になり、より責任感が感じられます。
受動態を使った記事をもう1つ作成中なので、後日公開します!