大阪出身フィリピン在住のASHです。
Mayと言えば「maybe」
日本人はよく使いますね!
でもネイティブスピーカーはあまりmaybeを使わないって知ってますか?
今回は「May」と「Might」の基本的な使い方と便利なフレーズをご紹介します。
初級者にありがちな間違えなども含めて、この助動詞をマスターしましょう。
May・Mightの基本的な意味
日本語訳:〜かもしれない、〜してもよい
意味:推量や可能性、許可など
文法:may/might + 動詞の原形
MayやMightの基本的な意味は「〜かもしれない」「〜してもよい」という推量や許可などを表しています。
推量や許可の詳しい内容は次の見出しの中で解説しています。
ここでは例文で軽くイメージを捉えておきましょう!
She might be late at the meeting.
(彼女はその会議に遅れるかもしれない)
I may go shopping later if the weather is fine.
(天気が大丈夫だったら後で買い物に行きます)
It may be true, but I’m not sure.
(それは本当かもしれないけど、わからない)
Mayとmightの違い (推量と許可)
基本的な形としては、mightはmayの過去形になります。
しかし、現実的な意味は過去形ではなく、現在の意味として使われています。
can-couldやwill-wouldのように、形は過去形と言われるけど、過去の意味ではないというのが常識です。
◾️推量・可能性
Mightの方が低い可能性を表しています。
[会議に遅れるかもしれない]
I may be late at the meeting. (可能性)
I might be late at the meeting. (Mayより低い可能性)
◾️許可
Mayよりも少し丁寧なニュアンスがあります。
[テストを始めて構いません]
You may start the test now. (許可)
You might start the test now. (Mayよりも少しだけ丁寧)

現在ではmayとmightはどっちも同じで、特に気にしないという意見が大多数なんだって!
丁寧というよりもへりくだった言い方という方がベターかな。
May/Mightの否定文
否定文は「may/might + not + 動詞の原形」となります。
might notの発音は、mightの(t)の音をドロップさせてカタカタ英語で「マイノット」というような発音になります。
He might not come to the party tonight.
(彼は今夜パーティに来ないかもしれない)
They may not know the detail of the plan.
(彼らはその計画の詳細を知らないかもしれない)
You may not open the box till I come back.
(私が帰るまでその箱を開けてはいけません)

might notはmightn’tと表すことができるよ!
May/Mightの本当の過去形

mightは過去の意味じゃないって言ったけど、過去の意味にするにはどうやったらいいの?
過去の意味をつくるには「may/might + have + 過去分詞」のフォームを使います。
might単体で過去の意味にするのではなく、have + PPの現在完了を使って過去の意味を表します。
「〜だったかもしれない」という状況に使います。
I might have been there before, but I don’t exactly remember the place.
(ここへ来たかもしれないけど、その場所をちゃんと覚えていない)
You might have already watched the movie.
(あなたはその映画を見たことがあるかもしれない)
I can’t find my wallet. I might have left it somewhere.
(財布が見つからない。もしかしたらどこかに置いてきたかもしれない)
May/mightの過去の否定文
過去の否定文は「may/might + not + have + 過去分詞」となります。
「あ〜、〜じゃなかったかもしれない」などという否定的な状況に使えます。
She might not have been rich, but she loved shopping so much.
(彼女はお金持ちじゃなかったかもしれないが、買い物が好きだった)
They may not have known the meeting time.
(彼らはミーティング時間を知らなかったかもしれない)
I mightn’t have passed the exam without your help.
(あなたの助けなしで、私は試験に合格していなかったかもしれない)
May/Mightの疑問文
Mayの疑問文は相手の許可を得るために使います。
May I ~などの文は見慣れていると思いますが、使い方に落とし穴があるから注意しましょう。
◾️疑問文 –May I + 動詞の原形?–
May I talk to you now?
(今話しかけても良いですか?)
May I use your car today?
(今日あなたの車を使っても良い?)
◾️答え方
Mayで聞かれているからmayで答えるのが普通と考えがちですが、実はmayの質問に答えるには通常はcanを使います。
- May I eat this cake? (このケーキを食べても良いですか?)
- Yes, you can. (はい、良いですよ)
Mayで答えると「あなたに許可する」という上から目線の答えとなるので、上司が部下に答えるときなど状況によって使い分けができますが、通常はcanで答えます。
- May I use your laptop? (あなたのパソコンを使って良いですか?)
- Yes, you may use it. (使ってもよろしい)
~落とし穴~ May you help me?は間違い
①許可を丁寧に尋ねる助動詞なので、目上の人や先輩やビジネスシーンでよく使います。
友達同士では使わないので、丁寧さを追求して気を遣ってmay Iを使ってしまうと、友達としてまだ距離感があるというような感じになります。
②初級者では「あなたは〜してくれますか?」という意味で「May you~?」を使ってしまう人がいますが、通常は「Could/can you~?」などを使います。
May you help me?だと、あなたは私を助けるのに自分を許可しますか?というような変な文章になってしまうので注意しましょう。
May/mightの便利な表現一覧
① Might as well – 〜した方が良い
ポイント
この表現は他に良い選択肢がない時や、それをしない理由がない、つまり「ノーチョイス」の時に使える表現となります。
例えば、バスを逃してしまって、次のバスは1時間後。
待っていられない、タクシーを使った方が良いという状況であれば、
We’ve missed the bus. We might as well get a taxi.
(バス逃してしまったね。タクシーに乗るしかないよ。)
タクシーを使うというアイデア一択しかない状況ということです。
② Maybe – 多分〜
副詞のmaybeは皆さんもお馴染みの「たぶん」という表現です。
ただし、maybeを使いすぎると適当な人、どっち付かずの人と思われてしまうので、英語文化では「Yes」「No」とはっきり言うことが大切です。
③ Might at least – 〜くらいしてもいいだろう
ポイント
〜くらいしても良いものだという意味で、「それぐらいしろよ」というアドバイスになります。
ちょっとぐらい〜してみたら?というニュアンスを伝えたい時に有効です。
You might as least appreciate your friends who helped you a lot.
(たくさん助けてくれた友達に感謝ぐらいしてもいいじゃないの)
④ May we meet again. – また会えんことを
Mayから始まるので、疑問文と思う方もいるかもしれませんが、May~には願うというニュアンスを込めた表現があります。
May + 人 + 動詞の原形~ – (人が)〜だと願うという意味になります。
- May you be happy. (あなたの幸せを願っています)
- May you be safe. (あなたの安全を願っています)
- May we meet again. (私たちがまた会えますように)

疑問文にしないように気をつけよう!